産業看護師として働く3つのデメリット

企業に所属して働くことで福利厚生を受けられたりプライベートとの両立がしやすかったりするメリットのある産業看護師ですが、メリットだけでなくデメリットもあることに注意しましょう。病院勤務から転職しようと思った際には産業看護師のメリットと一緒にデメリットも理解しておくことをおすすめします。

産業看護師は企業の社員が働いている時間内に看護業務を行うため、基本的には夜勤や残業がありません。その分産業看護師には夜勤手当や残業手当がなく、転職前よりも給料が下がってしまう可能性があります。企業の福利厚生を受けられることをメリットと考えて収入減に目をつぶることもできますが、今の収入よりも転職後の収入が大きく減ってしまう可能性があることはデメリットの1つと言えます。

病院勤務では主に患者さんの対応が求められるため、看護師資格を取得した後はビジネスマナーの勉強よりも先に看護の勉強に力を入れていた人が多いでしょう。しかし産業看護師として働くことが決まったら、企業から一般教養の勉強、パソコンスキルの習得を求められる可能性があります。新しいスキルの習得に積極的になれない人にとっては、看護業務以外の仕事に携わらなければいけないことは産業看護師のデメリットの1つと捉えられるでしょう。

産業看護師は看護業務が病院勤務と比べると少ないことで、病院勤務時代に磨き上げた医療処置スキルが低下してしまうデメリットもあります。産業看護師の仕事では必要とされる医療処置がとても少ないので、看護業務の経験を積む機会が病院勤務の看護師よりも減ってしまうのです。